ニコニコ動画の視聴が2/28からログイン不要となった。
ログインユーザーがコメント機能を楽しむのがメインの動画サービスだけだっただけにiPhoneなどで撮影したちょっとした動画をブログにアップするのもYoutubeを使う以外に選択肢がなかったが生主の方やブロガーの方も使いやすくなるのではないか。
よく見るとプレーヤーを選ぶなどイケテナイ制限も多いのではあるが。
私も近日試してみたいと思う。
コニュニティが中心のニコニコ動画
しかし、ちょっとした動画がなかなか上げづらいのもニコニコの特長である。
Youtubeのようなvlog的なものより作品的な趣向のものが多いといえる。それは動画がツールではなくコミュニティに対する表現の場であったりするので。
そこがニコニコの長所でもあり短所でもあるからvlog的なプレーヤーはYoutubeへ移ったわけだけど。
それと著作権管理の部分ではクローズド感のあるニコニコの方が緩めであったと思う。ログインなしで見れないことで閉鎖的である。しかし結果これも独自のコミュニティを醸成したと思う。
ニコニコをみている人にしか分からないわけだから。
年末にniconico(く)の発表のあとにちょっとした騒動があった。運営がコミュニティを無視しているというものである。
正直わたしはこの状況に慣れていたので腹が立つことはなかったが、毎月お布施をしている立場としてはもう少しテクニカル面で他サービスより頑張ってほしいというのはあった。
今もスマホからの視聴環境も見づらいし、世の中PCよりスマホのほうがネットの接続時間は多いわけであるし。
この騒動があって少しずつ変わってきているとは思う。今回の件といいたまにお知らせで知る機能面の追加や変更の案内は楽しみであるし、変化こそ進化なので。
Youtuberが面白くないのがニコニコユーザーだと思う
棲み分けいろいろとあると思うけどニコニコを去ってYoutuberになっているプレーヤーを観ると何だか面白くない気がするのはわたしだけではないはずだ。
ニコニコに動画配信者として限界を感じたわけだから。
観る側としてはどっちも観るし見方も違うので配信者側のことをあまり深くは考えていないわけだけど、一方で動画配信がビジネスになっているのにニコニコ配信者はボランティアにしか思えない。
もともとそういうサービスと言ってしまえばそこまでだが、だから変化に乏しく改善要望などユーザーの声に応えていないとご立腹なのである。
ログイン不要での動画視聴環境ですぐに状況が変わるわけではないが新しい側面が生まれることで新陳代謝が活発になれば良いと思う。
日本企業体質から抜け出せるか
もっとイケてる会社だと思っていた。
ドラスティックにルールを変えてきたり機能を追加したり。もっと技術的にもアイデア的にも優れていると思っていたが、そうでもない。
何かに引っかかっている感じが否めない。
わたしも1企業人としてジレンマはある。
現場や技術を知らない経営層が数字ばかりに囚われているあの映画のような感じだ。
今の時代組織はトップダウンではなくボトムアップでないといけないはずだ。
さらに言えばこれからの将来を若い者たちが作っていかなければ今の経営層に不満がある以上過去の遺産を背負い込むことになるだけだとはたしてどのぐらいが分かっているのか。
部下は上司に将来が見いだせず上司も部下に不満をつのらせる。
わたしはどう考えても未来を考える中堅や若手がもっと活躍すべきと思う。この20年間の不景気において管理職層も若手も考え方が萎縮している。
経営層にはこのバランス感覚を掴むには今の組織は難しいのかもしれない。
そんな内輪も満足に機能しないからユーザーからのリクエストが二の次になる。
ユーザーファーストと言ってる企業こそあやしい。
できていないから自ら鼓舞している。
結局は人がやっている仕事である。
誰を見て仕事をすればよいのかが難しいご時世だと思うが良いサービスを提供するだけでなく企業もユーザーも盛り上がってほしいと願うばかり。
ただ、一つ思うのはユーザーもファンもコミュニティのロイヤリティは本物だと思う。雨漏りを直すようなコツコツした改変ではなく、過去の資産をひっくり返すようなガラッとゲームチェンジして驚かせてもよいのではないか。