※ブログを引っ越しましたので記事を転載しました。(2017/8)
OBSも有志さまのおかげでニコ生での自動化が扱いやすくなったのと、なんといっても軽くて無料というのは自宅配信者としては助かります。
ということでメインにしているLeague of Legendsの私の配信環境と設定などを解説していきます。
アプリケーションの操作方法や画面取り込み、サウンド環境など人によって異なる部分は説明しませんのでご了承ください。
- 配信に必要なもの
- 配信の設定について
- OBSの設定やプリセット
- プリセットについて(x264の詳細設定=エンコード設定)
- 自動枠取りと自動配信の仕組みについて
- FMEAの設定
- OBSutilの設定
- やります!アンコちゃんの設定
- まとめ
配信に必要なもの
まずは材料から説明していきましょう。
Open Broadcastiong Software
いわゆるOBS。配信ソフトになります。
主要どころの動画配信サイトに対応。twitch、Ustream、ニコ生なんでもござれ。なんといっても起動の早さ、メモリ使用量といった軽さが魅力。使用料も無料でXsplitに変わる定番ソフト。
棒読みちゃん
チャットの読み上げ。もはや説明不要の不動の定番。
やります!アンコちゃん
コメントビューワー。これと棒読みちゃんを連携してコメントを読み上げに使用します。
ずっとNiconama Comment Viewerを使っていたのですが、何度かアップデートでエラーが起きたのでそれを機に変えてみました。
今のところ大きな問題はおきてません。
コメントビューワーを変えるときの注意としてコテハンが消えちゃうので、移管してあげるなり注意しましょう。
私の場合はやっちゃいまして皆さんにはご迷惑おかけしました…。
FME Autometor
枠取りや配信を自動化するためのハブの役割をします。
自動化できるのはこいつのおかげだったりします。
FME用だったのにいつしか万能枠取りツールに。
OBSutil
上記のFME Autometorで枠取りをした後にOBSへ配信の指示を出したり、配信設定に関わるプロファイルを設定したりといった仲立ちをしてくれる優秀なアプリです。
上記どれが欠けても自動化できませんので全て必須になります。
☆少佐☆さんのニコニコミュから配布されています。感謝!
いずれも神アプリ。しかも無料。頭が下がります。
配信の設定について
配信する解像度
GINZAになって640x360ほぼ固定ですね。わざと表示領域を狭めて配信する方法もありますが、とりあえず640x360の画質で満足しています。
配信するフレームレート
今は25fpsで配信しています。理由は後述しますが、25fps用プロファイルを使って配信しているだけです。画質にこだわるならfpsが低めのほうが描画のクオリティが上がりますがゲームの臨場感やスピード感が下がるので25fpsが安定ということにしております。
2014/12/14 訂正 FPSを30fpsに現在は変更しました。
まとめます。
解像度:640x360
フレームレート:25fps → 30fps
(ゲーム画面は1920x1080 ボーダレスウインドウ表示を使用)
以上に沿って設定をすすめていきます。
OBSの設定やプリセット
細かい設定については割愛して現在の設定状況のスクショを貼ります。
その前に配信時の映像音声ビットレートについて。
ニコ生のビットレートルールで時間帯によってルールがあります。
ご存知ですよね?OBSだとプロファイルという機能があるのでプロファイルを二つ作ることで切り替えが非常に楽に行えます。
総ビットレート(時間帯別)
19時30分〜02時00分 384kbps
02時00分〜19時30分 480kbps
私の場合は、音声を80kbpsに固定して、映像を以下のように2種類で配信しています。
2015/8/31 訂正 私の場合は、音声を64kbpsに固定して、映像を以下のように2種類で配信しています。
映像ビットレート
19時00分〜02時00分 304kbps
02時00分〜19時30分 400kbps
音声ビットレート
80kbps(44.1khz/Stereo)
2015/8/31 訂正
映像ビットレート
19時00分〜02時00分 320kbps
02時00分〜19時30分 416kbps音声ビットレート
64kbps(44.1khz/MP3/Stereo)
各設定状況は以下のとおりです。
前述のとおりプロファイルを2つ作成します。
エンコードの品質は8(デフォルト)にしています。10にしてもあまり変化は感じませんでした。コーデックはAACにします。ビットレートはプロファイルごとに映像を304kbsと400kbpsに設定し、音声は80kbpsに固定にしています。
2015/8/31 訂正 オーディオコーデックをMP3に変更。
エンコードの品質は8(デフォルト)にしています。10にしてもあまり変化は感じませんでした。コーデックはMP3にします。ビットレートはプロファイルごとに映像を320kbsと416kbpsに設定し、音声は64kbpsに固定にしています。
放送設定は特に設定は不要です。実際にはOBSutilから設定されます。後ほど説明します。
配信映像のサイズを640x360にセットしましょう。FPSは25にします。
Aeroは無効にするとよいでしょう。
2014/12/14 訂正 配信映像は「1920x1080」にします。(実際のゲームの画面サイズ)それから「解像度の縮小」を使って1/3サイズの「640x360」に設定してあげます。この方が画質的に適切なようです。なお筆者は臨場感を上げるためFPSを30fpsに現在は変更しました。
サウンドはデフォルトのまま。(私の場合はPC音を全てUSBサウンドカードから出力、ミキサーを通してPC音とマイク、音楽プレーヤーとミキシングして再度USBサウンドカードにLINE入力で戻していますのでUSBのサウンドカードを設定しています。サウンドに関する記事はこちら。)
詳細設定はx254のプリセット「medium」、エンコードプロファイル「high」にしてます。x264の詳細はチェックを入れておきましょう。使用するプリセットはOBSutilから設定しますので特に記入しなくとも問題ありません。プリセットを入れる場合は改行を省いて半角スペース区切りで入れます。
マイクノイズゲートも特にデフォルトのままです。
プリセットについて(x264の詳細設定=エンコード設定)
プリセットについてはOBSutilと同じく☆少佐☆さんのコミュニティからこちらを使わせていただいております。(感謝☆)
libx264obs-SLF_co1048576_qualityhigh_25fps
http://com.nicovideo.jp/community/co1048576
25fps用のqualityhighプリセットです。
詳細の解説ができるほど詳しくないのでまったく信頼して使っています。特に不満はありません。これ以上を望むならビットレートが上げられないと無理なのではないかということにしてます。
2014/12/12 プリセットを見直しました。
エンコード設定の詳細はOBSutilから指定して流し込まれるのでOBSで設定する必要は特にありません。
さぁ、あと少しですよ。
自動枠取りと自動配信の仕組みについて
画質が決まりましたのであとは自動化を残すのみ。自動化については先に紹介したFMEAutometor(以下FMEA)とOBSutilを使用します。FMEAが枠取り、OBSutilがエンコード設定と自動開始/停止をOBSに伝えます。
FMEAにはニコ生サーバへ自動で枠を取る機能と各イベントに連動した補助アプリケーションへの連携機能があります。つまり、枠取りが完了して配信が開始したらOBSutilに配信キューを出し、自動的に配信をスタートさせるのです。これをゲーム中であってもバックグラウンドで実行してくれます。(バックグラウンド実行がなかなか無かったのですよ・・。非常に重宝してます。)
と文章ではなかなか伝わりづらいので図にしますと・・
なんとなく分かりました?
ではそれぞれの説明へ。
FMEAの設定
初期設定
枠を取るためにniconicoにログインする必要があります。予めID/PWを設定しておきましょう。
(FMEA本来の自動連携機能を使用しませんのでFMLECmd.exeのパスは不要です。)
番組(枠取り)の設定
特にカスタマイズなどで重要な点はありませんが、番組タイトルに枠数を刻めるように変数を登録しています。
私の放送だと以下のとおり。
タイトルに以下の変数を入れてあげると枠数をカウントアップして表示してくれます。
【LoL】League of Legendsやるお♪(´ε` ) ${CountD}枠 【PCゲーム】
こうしてやるとタイムシフトで見るときや、何回放送したのかが分かって便利です。
次に枠取りのタイミングについてですが、30分ごとに枠取りを実行しますが、枠終了から次の枠取りまでの間が全く無いと枠取りのタイミングが早すぎて枠取りに失敗する可能性があります。これを回避するために多少のマージンをとりましょう。ポイントは、枠取りからの待ち時間を10秒とること。
やります!アンコちゃん連携
チャットビュワーの連携になります。アンコちゃん用に専用メニューがありますので、連携を有効にしてパスをセットしましょう。
アプリケーション連携
FMEAで最も便利な機能の一つ。アプリケーション連携の設定になります。OBSutilを通じてOBSへ配信の開始時と終了時にキューを送るため、アプリケーション連携を使って設定します。これによって自動化が実現するわけです。おかげさまでゲーム途中であっても枠を取る必要がありませんのでとても楽させてもらってます。
その他にもアプリケーション起動時に他のソフトを立ち上げるなどの設定ができますので、例えばFMEAの起動と同時に棒読みちゃんを一緒に起動させるなどにも使えます。
同じくOBSutilもFMEAと同時に起動してあげると便利です。配信に必要なソフトウェアが多いのと、こうしておくと何か問題が発生したときに立ち上げ直す際など準備がスムーズです。
次にOBSutilを使ってOBSのコントロールするメインの設定部分になります。
OBS StartとStopの2つの設定を追加してあげましょう。スタート時の設定は以上のとおりです。起動タイミング「配信開始後」でOBSutilにあるOBSstart.exeをキックしてあげます。起動遅延は0秒で問題ありません。
同じく枠終了時のストップの設定は以上のとおり。起動タイミング「配信終了時」にOBSstop.exeをキック。起動遅延は0秒。
以上でFMEAの設定は完了です。理屈が分かると非常に効率よい仕組みになっていることがよく分かりますね。
バージョンアップも度々行われており安心して使えます。これからも末永く使えることを望みます。
OBSutilの設定
FMEAとOBSの仲立ちをしてくれるOBSutilの設定です。設定は2つだけです。
・ブラウザの設定
・プリセットの設定
ブラウザは普段ニコ生にログインするブラウザを指定します。もちろんログインした状態にしておきCookieを取得しておく必要があります。これによりOBSの「放送設定」の部分を全て担ってくれます。便利ですね。(配信先のサーバ選択やストリームキーなど)
同じくOBSの「x264詳細設定」に流し込むプリセットファイルを選択します。プロファイルは予め用意してあげる必要があります。私は以下のプリセットを使用させていただいております。
libx264obs-SLF_co1048576_qualityhigh_25fps
http://com.nicovideo.jp/community/co1048576
2014/12/12 プリセットを見直しました。
あとの動作はFMEAから行いますのでOBSutilの設定は以上です。
やります!アンコちゃんの設定
最後にチャットビュワーである「やります!アンコちゃん」の設定になります。細かいカスタマイズができますがFMEAに連携して棒読みちゃんで読み上げができるように最低限の設定だけ。
ログインの設定を行います。「直接ログインする」のほうが確実なのですが、同時ログインに制限があるためFMEAやOBSutilそしてアンコちゃんに共通でブラウザクッキーを使います。私はChromeがメインブラウザなのでChromeにしてあります。
※Chromeなどのブラウザは時より予期せぬアップデートで仕様変更があり問題が発生したことが過去にもありますが、その場合はブラウザをIEなどに変更してあげればよいのであまり気にしなくてもよいでしょう。
長文となりましたが設定は以上です。おつれさまでした。
さぁ、設定は完了しました。枠をとって配信してみましょう!
まとめ
いかがでしたか?
ニコ生は他の配信サービスと異なり厳しいビットレート上限があるので、つい設定にはストイックになってしまいますね。しかしこれは、最低限の設定程度のものでやはり配信は中身が大切。楽しい配信を心がけていきたいものです。
また、更新がありましたらアップデートしていきたいと思います。
以下のコミュニティで配信を行っております。よろしかったら遊びにきて一緒にプレイしましょう。
くうねるげーむ(´Д` )