海外通販で失敗した話です。
- 世界の工場でものを買う。
- なにこれ?もうやだ!
- ①やりとり全てがほぼスマホ。
- ②英語版が無いさらに英語が通じない。
- ③簡体字が謎。
- ④店と物流が全く別。
- ⑤決済が難しかった。
- ⑥代行業者を通したほうがいいかも。
- 今回の経験が活きるときがくるだろう。
世界の工場でものを買う。
淘宝網(タオバオ)ってご存知ですか?
阿里巴巴集団(アリババ)は分かりますね?
アリババ傘下の巨大ECマーケットです。
個人向けアリババですね。
つまり世界の工場でもある中国なので買えないものは無いぐらいの品揃えなんですが、先日ものを購入して見事に失敗したのでその体験談を。
なにごとも失敗から学ぶのです。失敗なくして成功はありません。
これを見た方が失敗しなければわたしとしては成功です。
ということで経緯から。
なにこれ?もうやだ!
これまで20年以上海外通販やってますが初めて失敗しましたね。
中国のショッピングサイトも電子タバコ関連で使っていたのですがいままでまったく問題なし、薬を買ったりもしてますが問題なし。
なのにです。
タオバオ特有ですね。
注文したのはお弁当の紙容器なんです。
ランチボックス。紙ですよ紙。
5万個。
5万個といっても紙の容器なのでもちろんぺちゃんこにしてありますから何の問題もないだろうと思っていたんです。
電子タバコやAmazonでも中国のサプライヤーから送って来る場合がありますが2週間はふつうにかかったりします。
なので気長に待っていたわけですが、様子をどれ覗いてみようと物流のステータス画面を確認したところ、
「輸出禁止品」
の文字が……。
「え?何か薬品とか危険物とか高級品でも何でもない紙なのになぜ?……。」
ということで買った商品が届かないというトラブルに見舞われてしまったという。
①やりとり全てがほぼスマホ。
登録するとメールで通知が何にも届きません。
同時にiPhoneにアプリをインストールしたからなのかスマホアプリがメインの通信手段になります。
ログインの管理もされていてアプリでログインしているとPCサイトにログインする際にスマホアプリ側に認証通知がきてログインする必要があるなど連携してます。
これが便利なのか不便なのかはこの時点ではあれですがスマホから何でも出来てしまうという点は中国のかたにはすこぶる便利なんだと思います。
たしかにPCの前に座らなくとも良いのですが外国人には少し壁があります。
②英語版が無いさらに英語が通じない。
PCサイトには日本版も用意されているのですが日本語で表示されるわけではありません。
おそらく日本に住む中国人向けだと思います。
注文と物流状況の確認はPCサイトから行ったのですが荷物が輸出止めをくらってしまったので返品処理を行ってみたのですが連絡がきたのはスマホアプリのチャット画面でした。
中国語が無理なら百度の翻訳を使えというてます。百度とは中国のGoogleのようなサービスですね。
百度もしくはGoogle翻訳で日本語で書いて翻訳をコピペしてのやりとりになります。
これがスマホだと操作が大変……。
③簡体字が謎。
中国ではテレビを「電視台」と書くということを知ってますよね?ただこう書かないんですよ。簡体字だと「电视台」て書くようですが略しすぎだろ!
もはやわたしには入力できません。
一部意味が分かるところもあるのですが日本の漢字よりかなり省略されており見る影もない文字もあります。
字が分かれば翻訳も少しはスムーズなのですが中国ではこの簡体字がかなり普及したようですね。
④店と物流が全く別。
なんとか翻訳まではうまくいけそうな気がしてきたのでやりとりを続けたのですがどうも会話が噛み合わないですよ。
店側としては送ったし受付完了している。こちらに問い合わせるべき問題じゃないというのです。
日本では少し考えにくい話ですが中国では当たり前なんでしょうね。
物流に渡ったらお店側一切お構いなしです。
えっ?そう言われても困るわけです。
途中まで全く理解できずに苦労しました。
送ったら放置かよと……。
どうにか物流のメニューから倉庫で動けず止まっていることが分かりました。
つまりこうです。
ショップは注文が入るとタオバオの物流網に発送する。
よってタオバオに送ったらハイ終わり。
ショップに返送する手続きのメニューを見つけたのですが、送るのと同じ送料がかかると出ます。
うーむ、国外に出てないのになぜ国際便の料金と同額がかかるんだと。
もう言葉もまともに通じませんし送料はたいした金額ではなかったので支払いを承諾したのでずが、中国語がよく分からないまま押してしまい
「倉庫の荷物を放棄する」
となってしまったようです。
終わった……。
という感じですね。
⑤決済が難しかった。
アリババ傘下にあってAliPayという決済サービスが基本のようなのですがこれがアカウントは作れるものの入金決済が中国の銀行限定だったり使えないんですわ……。
淘宝網のPCサイトからはなんとかクレジットカード決済ができたので良かったのですが、何故かVISAは駄目でした。
パスポートの確認だか色々と請求されて買い物どころではありません。
なんとかJCBカードだと難なく決済できたのですがさすがは信頼のJCBですね。
とにかく何もかもうまくいかないんですよ……。
⑥代行業者を通したほうがいいかも。
これまで説明してきたとおりわたしのはじめての輸入はうまくいかなかったわけです。
5万個のランチボックスを格安でお売りするつもりだったのですがあえなくポシャったわけですが、結局全額損金になってしまったとはいえ7千円ほどの損害で済みました。
つまり、5万個のランチボックスをうまくいけば7000円で仕入れていたわけです。
タラレバですが輸入代行業者にお願いすればよかったかもしれません。
代行業者さんですが1万円以内なら980円ほどと約10%ほどの手数料で代行してもらえるようです。
10%とは大きいですが仕入値が安いのでちゃんと仕入れができれば十分ペイできると思います。
今回の経験が活きるときがくるだろう。
中国からの通販だけど倉庫で止まっとる。輸出禁止だとかなんとか。ただの紙箱なんだけどな・・。対応も悪すぎてびっくりだわ。こりゃ無理っぽいな。
— こーん (@coizne) 2017年11月29日
まぁうまくいかなかった自分がいうのもなんですが在庫リスクや販売リスク、発送リスクといった物を仕入れて売る商売は結構大変なのは事実。
仕入れるだけでもこれだけ苦労もあるわけですから。
なのでブログなど極めてリスクが低いものからチャレンジして一つ一つ学んで成功に近づけていくのが大事だと思いますね。
NHKスペシャルでときどき中国の特集をやっていますが、とにかく製造と流通マーケットは巨大です。
語学力と胆力をつけてまたチャレンジできるといいなと思います。
ではまた!