こんにちは7年ほど生主をしておりますこーんです。
昨年の12月12日の第一回目の意見交換会に続く第二回目となるサービス改善報告会が5月22日に行われましたので、その模様と生主視点からの感想として軽くふれたいと思います。
実に約半年ぶりだったので当初は2月、3月に行われるイメージだっただけに間が空きすぎではないか?という印象もありましたが、ニコニコインフォから新しい機能リリースの報告が次々と発表されているのは見ているので行動をもって示しているという印象ではありました。
今回も前回に続きユーザー代表に百花繚乱氏。ドワンゴ取締役の栗田氏に開発代表者の鈴木氏3名による報告会形式で行われました。
こちらからアーカイブを観ることができます。
序盤は業績不振が続くプレミアム会員の減少についてブランド力低下ではないかと不穏な空気感で進行するものの2018年4月28・29日に行われたニコニコ超会議2018の報告については来場者数が過去最高の16万人(配信視聴者は600万人)を動員したことにふれこの状況にありながらファンが増えていることアピールしていました。
プレミアム会員の減少については毎月500円の対価に見合ったサービスを受けれているかユーザー自身の満足度次第ではあると思います。
無料でも使えるサービスなので新しい一般のユーザーさんの支持はまだまだ増え続けているようです。
3歳児でもYoutube観ますからYoutubeからニコニコへという流れも以前より低年齢化が加速しているかもしれません。
ニコ生のHD画質の枠数制限撤廃にむけて
生主のわたしとして印象に残ったのはHD放送の枠数撤廃のところですね。
HDといっても720pですから他社のような1080pではないのですが元が640x360でしたからまずは倍になったと成長過程を喜ぶべきですかね。
ニコニコの場合はコメント欄と一緒に弾幕を見るので全画面に拡大して観ることはほとんどないケースだと思うのです。
なので配信画質の基準解像度ついてはプレイヤーの標準サイズで良いと思うんですけどね。
新配信の推奨解像度は800x450となってる点でも点も違和感があるわけですよ。720pでもないですから。
ゲーム配信者はとくに解像度は気になるので、標準サイズをしっかりしてくれると良いなと思うのですが。
そして前回から続くサーバの増強の話については新しいパートナーとしてソシオネクストと組んでハードウェアエンコードによる高速化を図ることが発表されました。
驚いたのがいままでCPUエンコだったということ。
たしかに普通はそうであるけどサーバー側の処理においてももしそうなら大きな負荷がかかっていたはず。
トランスコードが要るのか?という話もあると思いますがいずれにしてもハードウェアの導入は目新しいニュースだと思います。
トランスコードにはちょっと疑問があって以前Ustreamがそうでしたが特にスマホむけにトランスコードがかかっていて高画質配信しても画質が落とされるんですね。
いまのニコ生もPC版で感じます。
つまり配信者がいくらルールを守ってエンコードして配信してもトランスコードがかかって再エンコードによって画質が落とされるという問題です。
いわゆる余計なお世話な機能。これでは全く意味がありません。
そういえばフルスクラッチ文化だったな
サーバの増強についてソシオネクストと組むという話が少し新鮮に感じたのはドワンゴて技術者をたくさん抱えて自社開発だったなと。
賛否両論あるとはいえコンテンツホルダーでサービサーなのでわたしはこの決断は正しいと思います。
結果的に他社に遅れをとっているかもしれませんが技術とサービスのバランスがニコニコだと思うですよね。
自社開発でありながら要所でハードウェアメーカーと組んだり海外のメーカーと組んで要所で強化することが理想的ですね。
デベロッパーマインドを持ちつつ変化していける企業体質であってほしいと思います。
マネタイズについても言及
画質問題と同じく他社に大きく水を開けられたサービスとして「投げ銭」といったDonation(寄付)機能の実装の遅れがありました。
子供たちの憧れの職業にYoutuberが選ばれるように動画を生業として活躍する配信者が増えてきましたね。
しかし元々はニコニコの配信者だったがマネタイズに対するサービスが物足りずYoutubeに乗り換えたと発言するYoutuberもいました。
いまでは芸能人よりも人気があるし、逆に芸能人も動画配信者として活躍する時代でもあります。
富の分配がうまくいくようになると観る側も配信する側もwin-winの関係が生まれてさらにクオリティの高いものがうまれるのが理想かなと思います。
生まれ変わるニコニコ
昨年12月のクレシェンド発表内容に反発したユーザーのチカラがまるで株主総会のように経営まで動かしてしまう影響力を持ったこと。
そのおかげで新しい成長パターンを掴んだと経営のヒントを与えたことは大きな成果ではないかと思います。
ユーザーとしては他社サービスに遅れをとっている部分や先行してほしい部分など明確に意見を持っています。
いわゆる中の人はこの点に鈍いのが企業が陥るあるある問題ですがニコニコも10年目でどの企業もぶつかる壁に当たったにすぎません。
これから生まれ変わろうとしているニコニコを応援していきましょう。