1ヶ月の無料お試し期間が過ぎて今月から正式にNetflixの契約をしました。
子どもたちも名探偵コナンが見れないことを除けば概ねHuluより満足している感じ。
わたしも細かいところをいえばデュアルデスクトップ環境でChromeブラウザで問題なく再生してくれるし、番組も探しやすく動作も軽いので使いやすいです。
HuluはマルチディスプレイだとChromeの使用がNGだったり、IEやEdgeを使うと再生がもたついたりといろいろと出来が不便だったのです。スマホで使う分には問題ないのですけどね。
こういった基本的な部分が改善されることを期待したいですね。
使ってみるまでは分かりませんでしたが1ヶ月無料なのでNetflix試してみてください。
デンゼル・ワシントン主演「ハリケーン」を鑑賞
ロッキーの続編でもある「クリード2」の話題を見ていて「ロッキー」が観たいと思って検索したのですがあいにくNetflixにはありませんでした。
ボクシング映画腹だったので「ミリオンダラー・ベイビー」にするか悩んだのですがちょっとだけ観て「ハリケーン」のほうが気になったので「ハリケーン」を観ることに。こうしてすぐに切替えが効くのもネットテレビのよいところ。
本作はルービン・カーター事件を取り上げた作品。
ルービン・ハリケーン・カーターはウェルター級チャンピオンのボクサーなのですが、ひとりの悪い刑事によって冤罪の罪で20年も投獄された話です。
少年期にも同じ目にあっており合わせると30年ものあいだ獄中にいたことになります。
ルービン役をデンゼル・ワシントンが演じていますがこれがカッコいい!
しかしこれまでの役と違って地味で辛い役を演じてますねぇ。
時代は1960年代後半。大きなテーマはやはりアメリカの人種差別の問題。
あなじ有色人種として観てて腹立ちますよ〜。なんなんでしょうねほんと。
そしてもうひとりの主人公が同じ黒人の少年レズラ。ブルックリンでまともな教育を受けられずにいたのですがボランティア活動で知り合ったカナダ人グループにカナダで教育を受けることを勧められます。
ある日本を読むことを勧められてハリケーンが獄中で書いた本を古本市で手に入れたことから話が展開していきます。
ハリケーンが活躍した1960年代とレズラが生きる1980年代の2軸で本のストーリーをなぞるように話がすすんでいきます。
映画でよくある過去を振り返りながら話が進んでいく作りなのかな?と思っているとまだ本を書いたルービンは獄中にいるではないですか。
そう彼は終身刑ですから。
レズラとルービンの出会い
レズラはいてもたってもおれずルービンに手紙を書きます。文字もまだまともに書けないのにです。
その心にルービンも突き動かされます。しかし獄中生活が長過ぎて外の世界への憧れと正義と真理にいつしか自分を遠ざけるようになっていました。
「外を望まなければ心は自由だ」
冤罪で投獄されたのに自由を求めることで自身の精神が病んでしまうなら望まなければいい。そんな境地に達していました。
出会った理由
レズラとの文通や面会を重ねていくうちにレズラが息子のように見えてきたのでしょう、学ぶことの大切さや文字を書くことの大切さを伝えていきます。
そんななかレズラに文章を書くことの素晴らしさを
「文章を書くことはまるで魔法を使うことさ」
と表現します。
ブロガーのわたしとしてはとても共感する言葉でした。文章は何も無いところから自分の考えを文字にして伝えることです。
そして書いた人にも見た人に影響を与えるもの。
ルービンが獄中で書いた本は多くの支援者やレズラたちを引き合わせてくれたのですから。
真実を暴いていく
物語は後半に向かって冤罪事件の真実を暴いていきます。
かつて有名なボクサーだったルービンが書いた獄中本で世の中でデモが起きたり、ボブディランが曲を書いたり著名人が立ち上がったのに解決できずに協力者は20年の間に居なくなっていたのでした。
そこにレズラをはじめレズラをカナダに連れて行ってくれた仲間たちがルービンの無実を証明するするために奔走します。
これはひとりの冤罪で投獄された黒人ボクサーの話です。
罪のない人に罪をなすりつけるひどい奴がいて陪審員制度の問題点や法律は時に人に味方しない残酷さを教えてくれる映画でした。
わたしたち日本人からすると多民族国家や奴隷制度などやっぱりどこか馴染めない部分はあるのですが、これから日本も外国人が増え大きく変わっていますからこんなことがあってはいけないとつくづく考えさせられました。
面白い映画です。ぜひ観てみてください。