Netflixで映画を観てます。
準新作映画も多いので観る時間が足りなくて困ります。
オリジナル作品も面白そうなものが多く次に何を観ようか悩みますよ。
レンタルビデオ屋さんが自宅にある感じ。
好きな時に気の向いた作品が観られる。
これはテレビも数字が採れなくなってくるわけですね。
Room(ルーム)
Roomとは、「とある部屋」のこと。
主人公の女性の名前はジョイ 24歳。
彼女は17歳のとき下校中に誘拐されその後7年ものあいだ誘拐犯の納屋に監禁されてしまいます。
はなれの納屋の中の「とある部屋」に。
そんな監禁生活のなかで息子のジャックを産みます。
5歳のジャックの世界は部屋とテレビの中そしてママしかありません。
テレビの中の人間もアニメのキャラクターも平べったいただの作りものとしか思っていないのです。
ママ以外の人に会ったことがないのですから。
永く監禁されたジョイにとってジャックは唯一の希望。孤独から自分を救ってくれた天使なのでした。
この作品はもちろんフィクションですが2008年にオーストリアで起こった24年間の監禁生活を強いられたフリッツル事件がモデルになっています。
今でもたまに目にする監禁事件。
耳にするたびに人間の恐ろしさを感じますよね。
どうしてこんな非人道的なことが出来るのか。
いまでも世界のどこかで起きているとすれば?と考えさせられるものがあります。
そんなモヤモヤを抱えながら作品に引き込まれていきます。
不幸中の幸いに生きる
監禁生活のなかジョイはジャックの子育てに奮闘します。
閉ざされた部屋しか知らない息子が不憫でなりませんが外に出られることを望むことも厳しい。
不幸でありながら息子といつもずっと一緒にいられる幸せを噛みしめながら人生を送っていきます。
たのむ!嫌なことが起きないでくれ〜と祈りながら観る感じ。
ハラハラ、モヤモヤが止まりません。
理不尽だけど時が止まってほしくなります。
絶望しかなかったジョイに希望を与えたジャックの成長。
物語はジャックに外の世界を見せたいと願うジョイの気持ちが芽生えることで大きく展開していきます。
こんにちは「世界」
物語はやがてジャックを外の世界へと導きます。
狭い部屋しかしらない5歳の男の子。
母親以外にはクローゼットの隙間から誘拐犯を覗いてみたことしか人を知りません。
外は天窓から見えるわずかな空しか見たことがありません。
世界には人も木も家も車も道路も広い大空もあり狭い部屋から飛び出すとそこは無限につづく広い世界のはじまりでした。
しかし悲しいことに感動より恐怖がジャックを襲います。
見慣れない世界に不安なのです。
狭いあの部屋に戻りたい。
ママのもとに。
なんて悲しい話なんでしょう。
しかし物語は新しい二人の未来へとつながっていくのでした。