連日の闇営業問題や選挙の話題の影でニュースの取り上げかたが小さいことに気になっているひとも多いと思う。
アニメが好きなうちの奥さんもそのひとりだ。とにかく機嫌がわるく、くだらない世間の話題が余計に火に油を注いでいる気がする。
トイストーリー4や天気の子など話題のアニメーション作品が封切られ好調が伝えられるなか、京アニのニュースはあまりにも寂しすぎる。
いや、といって大々的に根掘り葉掘り報道するのも違う気がする。
いまはその痛みの大きさから触れてると余計にこころを痛めるひとが増えてしまうそんな感じだ。
犯人を知れば知るほど意味が分からないし、突然のテロ行為で多くの人を死に至らしめてしまう容疑者を理解するのは不可能だ。
育ってきた環境なのか、ストレス社会が生んだモンスターなのか、素性が知れない。
何が分かったところでもう取り返しはつかない。
事件や事故の恐ろしいところはここだ。ゲームのようにコンテニューやリセットは効かない。
軽はずみも許されない。
誤ちとは、起きてしまってからでは全てが遅いのだ。
だから、親となってからは子供たちには口酸っぱく言い続けている。
多少の失敗はいい。テストで赤点とってもいい。そんなことは人生において何の役にも立たない。
怪我や事故で命を落とさぬよう。
言い続けている。
愛する人と突然会えなくなる、愛する人が突然いなくなる。
想像することができない。
永遠に人の記憶に存在する作品を残せるクリエイターというひとたちはすごいと思う。
国や言葉の壁も超えて世界の人々のなかに生き続けている。
だからいまが余計に寂しいのかもしれない。