ポッドキャスト用の録音機材としてオリンパス VN-541PCに続き新たにDR-07Xを導入しました。
ということで初回となる今回は開封レビューになります。使用感などのインプレはまた別記事にて。
TASCAMといえば
TASCAMはTEACのブランド商品。TEACはあのギターのギブソンに今は買収されておりギブソン傘下企業となっています。
わたしにとってTASCAMというと学生時代にバンドをしていたときに友達から買ったMTRを思い出します。MTRとは「マルチトラックレコーダー」のことで音楽用のカセットテープに4チャンネルで録音できる装置のこと。
4チャンネルとは録音用のヘッドが4つ付いていてテープを4分割して同時に4つ別々の音か録音できる仕組みです。だから普通はA面B面があるカセットテープですがMTRで使うと片面しか使えません。
そんな民生録音機材の強い味方であるTASCAMの人生2台目の購入になります。
2019年に新たにモデルチェンジしたDR-07X
DRシリーズはこれまでもモデルチェンジを繰り返しているリニアPCMレコーダーですが今年新たにバージョンアップしました。
とくに今回の目玉はオーディオインターフェース機能の搭載。これはつまり、DR-07XをPCに接続してそのままマイクとして利用できる機能です。
ハンディのレコーダーにオーディオインターフェースは不要に思えますが、高性能コンデンサーマイクとしてそのままにPCに録音したり、音入れや実況配信などのときにスタンドマイクのように使えます。
いつもダイナミックマイクを使っているので基本マイクに口をほぼくっつけて話します。ゲーム実況の時はよいのですが、ゆっくりとポッドキャスト用の音声を録音したいときはコンデンサーマイクの方がマイクとの距離をおけるので話しやすいと思います。
そして姉妹機種のDR-05Xは無指向性マイクに対してDR-07Xは指向性マイクなので集音性能とともに環境音を極力減らせるメリットがあります。購入の決め手となったのもこの部分ですね。
さっそく開けてみた
いつも新しい商品の箱を開けるのはドキドキして楽しいものです。マイクもボイスレコーダーも持っているので、買うか買うまいか最後まで悩んだすえの購入だったので、買ってよかったのかまだ気持ちがスッキリしませんが、これからいろんな場面で活躍してくれることに期待してます。
取り出して持った感じは正直なところちょっと拍子抜けします。軽いしボディもプラスチック製で高級感は全くないです。
軽量という部分では良いですがモノとしての存在感は弱いですね。質実剛健なイメージとは真逆の印象です。
この価格だとこのくらいなのかな。あとは音が良いかどうかですからね。あと人によっては一眼レフカメラの動画撮影用マイクとしてマウントすることもあるので軽いにこしたことはないですからね。
マイクですがパカっと拡げると集音性能が高くなり広く音を拾うことができます。A-B方式録音。これはDR-05Xと同等ですね。
拡げるときはカチッと最後にロックがかかりますのでグラつくことはなさそうです。
DR-07Xの特徴でもあるマイクをクロスに閉じることで指向性を発揮するX-Y方式。
ポッドキャスト用に音声の吹き込みならX-Y方式が便利そう。
ボイスレコーダーとして会議やポッドキャストを想定しているわけでなく、どちらかというと音楽の録音やより自然に近いナチュラルサウンドを録ることを考えている感じがします。
ボディのちゃちさが気になりますが逆に気を使わなくて良いかもしれない。テレビのリモコンほどの重さしかないので多少落としても大丈夫な気がする。
付属品はマニュアルと電池だけ。拍子抜けするほどケースも何も付いてないです。最初の電池だけあるだけでもすぐに使えるのでありがたいですが。
単三電池2本で稼働します。手に入りやすいですしエネループやエボルタなど充電式電池を使っている人も多いかと思います。さらにUSBバスパワーから充電もできるようです。
本体重量の7割は乾電池ですね。
レコーダー購入後の最初の儀式は時計合わせ。そんなに時間にはこだわらないので1分早めにセットしておきます。
時計の設定が終わって起動するとメディアの挿さってないとのこと。そうでしたこの機種にはメモリはなくマイクロSDに録音するタイプです。
ニンテンドースイッチで使っていた32GBを挿して使うことにします。
するとなぜかエラーの表示が。ニンテンドースイッチのフォーマットになっていたからかな?それにしてもフォーマットのメニューは出てくれないのでしょうか。困ったものです。
何度も抜いたり挿したりを繰り返しているとシビレを切らしたのか?フォーマットのメニューが。なんだそれ……
無事にフォーマットが終了して録音できる状態になりました。マニュアルを読まなくてもほとんど見てわかる素晴らしい設計ですね。
レコードボタンを押せばすぐに録音開始です。
今回はポッドキャスト録音用に秘密兵器を用意。これはカメラなどをマイクスタンドに立てるために使われるダミーのマイクグリップです。
さっそく取り付けてみるとこの通り。手持ちで使えばハンドマイクやガンマイクのようにも使えそうです。
卓上マイクスタンドにセットした感じです。どうでしょう?まるでレコーダーというよりマイクですね。
形がフラットなのでどこに置いて録音しようか悩むところなんですよね。それがスタンドに取り付けられることでいっきに便利さが増します。
このままUSBポートからパソコンにつなぐとサウンドカードとマイクになるので、ミキサー要らずでコンパクトながら高音質での収録環境が完成します。うーん、カッコいいかも。電池駆動でこのまま外に持ち出しても使えるし、いいかもしれないこのセット。
iOSとの接続機能もあるのでiPhoneを使ってAnchorへ録音して編集という流れもありですね。
サウンドはとてもクリア
第4回目ポッドキャストはDR-07Xで収録したものです。さすがに音が良くてPCMリニアレコーダーを買った感ありです。
ポータブルとはいえ自宅での運用がほとんどだと思いますが何処でも録音スタジオに出来るのはとても頼もしい相棒になると思います。
リミッターも勝手に効いてくれているようで音割れすることも無さそう。
PCとつながりサウンドカード機能になるのはとても便利です。本体に録音するよりPCにつないでAudacityなどの録音ソフトとの相性もいいので手軽にポッドキャストを始めたいかたや、オーディオインターフェースとミキサーとマイク一式を揃えるのが面倒なかたならこの組み合わせも悪くないかな。
中途半端なコンデンサーマイクより満足度は高いと思います。
これでたくさん番組を作っていきたいですね。やる気湧いてきましたよ。