データモード楽しんでいます
アマチュア無線にFT-8というデータモードの通信があります。
インターネットやスマホやWiFiが普及しているこの世の中に電波を使ってデータを送り合う通信が流行っているのです。
何となくは知ってはいたのですが、いまいち無線という実感が湧きづらいのではないか?という思いと、これって無線通信なんだっけ?という会話を伴わない通信に少し疑問もあったのですが、不安はどこへいったのやら結構楽しんでいます。

仕組みはこうです。
①FT-8のソフトウェアが入ったパソコンと無線機をUSBケーブルで接続する。
②無線機がサウンドカードとなってソフトからの通信に必要な音声データが出力されて電波に乗ります。
③それを受信した局が無線機からパソコンのソフトウェアでデコードして読み取ります。
④基本的にやり取りの内容はどのぐらいの電波の強さで伝わったかという数値の交換のみです。
これら一連の流れをお互いに電波を使ってやり取りをするわけです。
細かい技術はともかくとしてソフトを入れて無線機につなぐだけで簡単にできます。
電波の状況がインターネットで分かる
FT-8は自分が出している電波の情報を「pskreporter」というサイトを使って知ることができます。

例えばワタシの場合はこのリンクで見ることができます。
これが最初どういう仕組なのか意味がわからなかったのですが、パソコンがインターネットに繋がっていることで無線機からの情報をインターネットで共有することができるといったものです。
じゃ、最初からインターネットで通信すればいいのでは?というのとはまたちょっと違います。
電波は電波。無線家は無線を使ってこそ無線家なわけです。
QSLカードも楽しみのひとつ
QSLカードとは交信したお互いのシグナルレポートや設備などの情報をカードで伝えるアマチュア無線の慣習です。
ポストカードや紙カードでやりとりするのが従来でしたが、昨今ではとくにFT-8などは電子化が進んでおりeQSLなどのサイトでは交信の直後に自動でログがアップされてカード発行をすることができます。
以下はイタリアはシチリア島の無線家と交信したという証のQSLカード。

開局して一ヶ月も経たないのに、もう海外の局と交信ができるってすごくないですか?
QSLカードは互いの住んでいる環境なども分かってよいですよね。
楽しみのひとつです。

何より忘れてはいけないのは、わたしの自宅のベランダからイタリアに電波が飛んで届いているという事実です。
ネット社会で麻痺してますけど、この電波を発したのはワタシです。
あれこれと苦労しながらアンテナを立てて、チューニングして送った電波が遠い異国の誰かに届いて受け取ってもらえたというのはボトルメールのような喜びを感じますよね。
というのはちょっとおおげさですが、わたしだけでしょうか。
そんな楽しい体験ができるのもアマチュア無線の面白いところです。
