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結婚、家族、人生、尊さ、豊かさ理想の暮らしとは何だったのか?バーチ通り51番地を観た感想。

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こんにちはこーんです。

町山さんの新しい著書「今のアメリカがわかる映画100本」を読んでます。

今のアメリカがわかる映画100本

今のアメリカがわかる映画100本

ハリウッド映画について作品を紹介している本なので読んで気になった作品を観て検証したいものですがhuluやAmazonプライムに無いんですよね。

けっこう上映されにくい作品を紹介されてるので無いんですよ。

どこにも。

そんな中「51 Birch Street」が昔の町山さんの番組の録画でYouTubeに残っていたのでそちらを鑑賞しました。

(いつまで残っているかわかりませんのであしからず。)

とりあえずアーカイブ。

YouTubeの前後編2つのリンクになります。
観れなくなったらごめんなさい。

アメリカだとNetflixやiTunesにあるようなのですが、日本語字幕が無いようです。


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バーチ通り51番地〜理想の両親が隠した秘密〜 前編 松嶋×町山 未公開映画を観るTV


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バーチ通り51番地〜理想の両親が隠した秘密〜 後編 松嶋×町山 未公開映画を観るTV

結婚50年を迎えた両親の話から物語ははじまる。

ドキュメンタリーだからネタバレとかそういう映画でもないのであらすじや感想を簡単に書いちゃいます。

ああ、町山さんの映画本の話は逆にネタバレ(解説)ありきで観た方がより深みが出るんですけどね。

この映画は実話つまりドキュメンタリーなんだけど主人公というか監督兼カメラマンは息子なんですね。

結婚式のビデオを撮ったりするお仕事をされているそうでもともとカメラを普段からまわして家族を撮っていたそうです。

両親の金婚式から物語がはじまるのですが、息子たち(主人公、姉2人)からみてもおしどり夫婦の両親。

事態はその2ヶ月後に母親が肺炎で亡くなって後から急変します。

なんと母の死後3ヶ月で父親が再婚するんですね。

父親は30年間別な女性と愛を育んでいた。

姉や息子たちはただ驚くばかり。

父親とは気が合わず微妙な距離感で接していたため互いのの接点が少なかったこともあり全くそんなことには気がついていなかったんですね。

まあ物語が深いのがこれが特別な家庭でもなくごく平凡な家庭であったこと。

1950年代から2000年までのアメリカの一般的な庭付き一戸建てに専業主婦の母親と子宝に恵まれた家庭に起きた悲劇?!なんです。

アンビリーバボー的な?

理想と現実。夢と幻想。

戦後のアメリカ。

高度成長期の一方でモータリゼーションや大衆志向や様々な価値観や流行で時代は混沌と流れていきます。

とくに母親は都会から移り住んだ郊外の暮らしが性に合わず若さゆえに夫婦に社会と家庭と子育てという現実と自分の理想や欲求にフラストレーションを募らせていきます。

男は仕事、女は家庭と互いの心はすれ違い理想の夫婦、理想的な家庭と満たされた結婚生活とはかけはなれていきます。

いまの時代であれば離婚してあらたな生き方を考えるかもしれませんが、当時の社会は女性1人で生きていける時代ではありませんでした。

観ているうちにこれが普通のアメリカなんだなとだんだん思えるようになってきました。

理解と諦め。

互いの悩みは尽きず皮肉なことに母親はカウンセラーにのめり込み、父親は当時の秘書と親密な関係になっていきます。

これもまぁ典型的というか、母親はとにかく自分の悩みを聞いてくれる人がいちばん自分を理解してくれている。

自分にとって本当の理解者であり承認欲求が満たされることで自分を癒してくれるという一方的な考え。

父親は家庭ではなく男として仕事にハマるわけですがそんな職場で価値観や自分を理解してくれる秘書とできてしまうわけです。

いずれも互いが尊敬できると。

このパターンとにかく多いですよね。

一般的にこのトラップにかかってる人は多いんじゃないかな。

私が知るいろんな人の離婚の原因はほとんどこのパターンです。

家庭という互いにとってはじめての経験と両親をロールモデルとしてあるべき姿や夢を抱くと思うんです。

しかしその理想がお互いの結婚観や立場の違いから摩擦をうんだり、悩みの原因が家事や子育てなど家庭のことなんだけど夫婦が協力して解決できないっていう。

夫婦の悩みは夫婦で解決しなければ絶対うまくいきません。
第3者に相談するから関係性がこじれるんですよね。

自分はともかくお互いの成長にはなりません。

その時点で解決する気が失せていると思いますね。
心の中では既に諦めていると思います。

お互いを理解するなら向き合わないとですね。

一周してもういちど向き合ったが?

そして両親は互いに向き合うことなく世間体や子どもや家族という体裁を守ることを決意します。

そして気持ちが一周して相手への感謝、また相手への後ろめたさへの懺悔する気持ちが芽生えてきます。

そして50年が過ぎていくのですが、映画の中だけでは語りつくせない色んなことがあったと回想します。

母親の友人が遺品整理を手伝いながらインタビューに答えますが同じような悩みをどこも持っていたようでした。

まぁそうでしょう。

母親の日記。

母親は当時の気持ちを日記にしたためて残していました。結婚して20年ぐらいから約30年のあいだ。

誰にも言えない孤独な心のうちを日記に書いていました。

話せる相手が居なかったからでしょう。

30年という歳月とたくさんの日記に詰まった想いが痛々しかったですね。

息子は遺品として残った日記を読んでいいのかためらいますが、母親の友人にきっと読んでもらいたいと思っていると話します。

誰にも相談できず無念であったしょうね。

父親の再婚相手の話。

母との死別後3ヶ月に再婚した父親。相手は昔いっしょに仕事をしていた秘書。

彼女にも夫がいましたが、やはり話を聞いてもらえずすれ違いの結婚生活のようでした。

息子がたずねると

「若い頃は顔や容姿で結婚したけど、顔や容姿が良いだけの男だったのよ。」

「あなたのお父さんは違うわ」

といわれても息子は困ります。
なぜ母親にはそうしてあげられなかったのか。

父親と母親が何故いっしょになったのかというのも曖昧ではあるのですが未熟だったのでしょう。

とにかくイライラしてしまった。

映画はドキュメンタリーとしてよくできていました。最初から映画にするつもりで撮ったわけでもないのにリアルなドキュメンタリームービーになるなんてすごいなと思います。

また平凡な普通の家族に見えたけど色々と事情は複雑で、結局それが普通なんだと見ていて失望しましたね。

まぁあれです。

ちかごろ不倫だ離婚だなんだと多いわけですが昔は離婚する度胸がなかった、一般的に許されることでは無かったというだけで変わっちゃいないんです。

不幸なことに最も近くにいる人と互いに理解し合える関係が持てなかったこと。

またそれがバカバカしくも普通というか結局のところ逃げ場でしかないと思ったことですね。

まぁ楽だと思いますよ目の前の問題を解決せず逃げてるだけですから。

理想とはなにか?現実とはなにか?結婚とはなにか?

まあわたしとしては面白くもなんともない映画でした。

はじめは驚きの展開にえっ?と戸惑いましたがなんてことはないバカバカしい話です。

ドキュメンタリーなんてまぁそんなものです。

リアルですからね。
そこから何を感じるかなので憤っていいんですよ。

軽蔑していいんですよ。

ただ自分はちゃんと妻の話を聞いているか?
聞いてもらっていると感じているかといえば感じていないと思いますね。

傾聴て難しいんですよ。

まぁ暇のなせるワザなんですが相手の話を聞く時間を持つことが何よりも大事。

そんな時間てホイっと作れるものじゃないですからね。せわしい日常のなかでうまれるものです。

まぁわたしとしては仕事や家庭を通じて傾聴の難しさがわかるので話を聞いてくれる人と出会った、それも互いの夫婦の不満を解消してくれたというのが何も学べずつまらなかったですね。

正直に生きるとか言いますが相手があってこそ。

自分に正直に生きるのは良いですが運命だかいって問題を遠ざけるのは感心しません。

夫婦はしっかり向き合っていきましょう。

そんなムカついた映画でした。

(こ)

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