昔からパソコンを「ソフトがなければただの箱」なんて言ってましたが、私など殆どゲーム専用機扱いです。
ただゲームばっかりやっていると何か他にも使えないかなと思っていたところ、「ビットコイン」の話題が気になりました。
過去にも何度か掘ったことはあるんですが、素人じゃ大したことないなぁ。という印象。また、マイニング専用機などをみてパソコンでマイニングって現実的じゃないなと感じたのが印象でした。
でも最近、そうでもないみたいです。
グラフィックカードを使ったマイニングやマイニングにつかうソフトも使いやすくなっているようなんです。
ゲーマーなら掘ってみてはどうだろう
PCゲーマーであればグラフィックカードが演算処理に特化したハードウェアであるということは知っているかと思います。
しかし、専ら3Dゲームのグラフィックに必要ではあるけど、仮想通貨を掘り出す(マイニング)に使えるというのはあまり知られていないのかな?と思います。
私もよく分かってなかったのでとりあえず掘ってみることにしました。
仮想通貨って?マイニングって?
マイニングってそもそも何なんでしょう。簡単にいえば採掘のことですが、仮想通貨を採掘するってどういうこと?って思いますよね。
仮想通貨って砂金のように埋もれているのかというとそういうことではありません。
マイニングとは簡単にいえば、仮想通貨を流通させるために高度に暗号化された通貨をminter(採掘者)がコンピューターの処理を使って維持しているといった図式でしょうか。
この仕組みをブロックチェーンというそうです。
www.slideshare.net
そしてminterにはその対価も仮想通貨で支払われるかたちで行われることをマイニング(採掘)と称しているわけですね。面白い発想です。
SETI@homeやPlayStation3であった「Life with PlayStation」を憶えていますか?宇宙からの電波の解析やタンパク質の解析をグリッドコンピューティングという技術で膨大な情報をスパコン以上の処理を多くのユーザーのPCやプレステを使って行おうという試みでしたが、あれを思い出しますね。
どのぐらい掘れるものなの?
私の環境だと「NVIDIA GeForce GTX 1050Ti」を定格で使用していますが、一日130円前後、ざっくり月3,800円ほどのようです。
日給130円って・・。
まぁ微妙ですよね。グラフィックカードでどのぐらい違うんでしょう。以下を参考しますと、
GTX1050Tiだと平均ハッシュレートが11MH/sぐらいですが、GTX1080Tiだと67MH/sぐらいあるようなので5倍。なので、単純に600円/日。18,000円/月あります。ほんまかいな?
実に悪くない数字ですね。
私の1050Tiでも何もしなくても3,000円でも入るわけですから安いゲームなら買えなくもないですよ。1080Tiクラスになると完全に利益にもっていけそうな気がしますね。
気になる電気代と利益
もう少し掘り下げてみましょうか。
実際は電気代との差分が利益なので、1050Tiだと75W、1080Tiはなんと250Wもあります。結構電気食いますね・・。
これを1ヶ月で計算してみましょう。
グラボ以外の電力も55Wとして足して計算してみます。
1050Ti(75W + 55W = 130W)
130ワット(W) を
24時間 x 30日 使用した時
約2527.2円
です。
(1kWh 単価 27円で計算)
電気代2,500円かー。
1ヶ月3,800円なので利益は、
1,300円ほどですね。
1080Tiだとどうでしょう。
1080Ti(250W + 55W = 305W)
305ワット(W) を
24時間 x 30日 使用した時
約5929.2円
です。
(1kWh 単価 27円で計算)
やはり高い。
で、利益はというと
18,000円から電気代約6,000円を引いて12,000円ほどの利益ですね。
投下資本利益率(ROI)はどうか
グラフィックカードを使ったマイニングの場合、複数のカードを搭載して行うのが主流のようです。先程の1050Tiと1080Tiとの性能差もそうですが、売上に対する電気代で考えるとどちらも33%ほどで変わりません。
1050Tiで1080Tiと同じ利益を出そうすると9枚必要になります。
市場の相場でみると、1050Tiが約15,000円ぐらい、1080Tiが9万円ほどですから1080Tiを買ったほうが儲かります。
グラボ購入資金をどのぐらいの期間で回収するかで考えると、
1050Ti
原価:15,000円
利益:1,300円
ROI:11.5ヶ月
1080Ti
原価:90,000円
利益:12,000円
ROI:7.5ヶ月
丼勘定ではありますが、1080Tiだと半年ほどで黒字反転、1050Tiだと回収に1年を要することなります。コストパフォーマンスってなんだろう・・て考えさせられますね。
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まとめ
グラフィックカードの役割ってゲームで60FPSでればいいやとか、そのぐらいの基準しかありませんでしたがマイニングをベースに比較するとこんなに性能が違うんですね。グラフィックの性能差を示すベンチマークテストがよくありますがハッシュレートの差で見たほうがよっぽどわかりやすいですね。
これからグラボ買う時の考え方を変えないといけないですね。
とにかくグラボがあればマイニングで利益がだせるということが分かりました。
また、グラボによってはマイニングを基準に考えるとGeForceとRADEONでは消費電力量とパフォーマンスにも差があるようなのでこのあたりも研究していきたいと思います。
私の場合、少し調査に時間が掛かりそうですがマイニング専用マシンを組んでみようかと思います。
既に市場では高パフォーマンスグラフィックカードが品薄になっているようですよ。
気になった皆さんは初めてみてはいかがでしょうか?