以前からお気に入りバンドにSlipknot(スリップノット)がある。
Slipknotといえば奇抜なデザインのマスクで顔を覆い激しい動きと爆音を放つヘビーロック集団。
初期のマスクはスクリーミング・マッド・ジョージが担当したという話もあるし日本にも昔から数多く来日を果たしている世界中にファンの多いバンドである。
有楽町でLA時代によく遊んで頂いた造形作家スクリーミングマッドジョージさんも出展している「幻獣神話展」に!僅かな時間でしたが久しぶりに会えたジョージさんと一枚。相変わらずな方です。笑#幻獣神話展 #スクリーミングマッドジョージ pic.twitter.com/M8WqlcMuM4
— 高杉’Jay’二郎(三枝亭二郎) (@SmileMessenger) 2017年8月19日
Slipknotのファンのことを「Maggots(うじ虫)」と呼び汚い言葉でまくしたてるところからもファンに媚びないという毒蝮三太夫的なキャラが立っててプロレスみたくおもしろい。
アイオワ州デモイン出身の彼ら。
わたしとほぼ同じ70年代生まれのベテランバンドだ。
ボーカルのコリィ・テイラーはSlipknotの他にStoneSour(ストーン・サワー)のボーカルもしている。
周知の事実であるがStoneSourではマスク姿ではなく素顔で歌っているがSlipknotの時よりも自分を表現するのにかなり気をつかうとテレビでコメントをしていた。
裏返せばSlipknotは彼らにとってもアーティストとして演じている仮の姿なのかもしれない。
しかしそんな非日常感溢れるルックスと直訳すれば伏字ばかりになりそうな暴力的な歌詞がバイオレンスな世界観を放ち、激しいリズムと耳をつん裂くようなサウンドで気持ちを高ぶらせてくれる。
殺人鬼にでもなったような尖った気分がなぜか爽快に感じる。
このトランス感がわたしにとって彼らの魅力でありヘビーなリフはヘビーロックやメタルの現代を牽引するブルドーザー役となっている。
音楽は耳でも頭でもなくカラダで聴く原点にもひたれるし彼らの音楽に能書きは不要。
初期の頃の曲は特に顕著。
好きな曲をいくつか紹介しよう。
People = Shit
文字通り「人々=糞」と唄っている曲。
とにかくムカついてしょうがないときに聴くとスッキリするナンバー。
曲のコンセプトがシンプルでいい。
リフがオドロオドロしくかつ破壊的でストレスも吹っ飛んでしまう。
Duality
ラップのようなリフと激しいサビが特徴。
ミュージックビデオも怒り狂った人たちが暴れまくるという破壊的な内容。
スラッシュメタルぽい爽快感のある曲でお気に入り。
ボーカルのコリーの歯を食いしばったような歌い方がいい。
こんなに激しく歌って奥歯が欠けないんだろうか?なんて思ったりする。
Before I Forget
メンバーがマスクをかぶらずに撮影している珍しいミュージックビデオ。
決して顔が映るわけではないが。
まあファンは皆メンバーの素顔はアルバムのメイキングDVDなどで見たことがあるので覆面レスラーのように全く知らないわけではないが。
マスクをかぶっていないとハードロックバンドなんだなぁと思わせる雰囲気も好きな曲。
Dead Memories
Slipknotにしてはバラード曲といえるスローなナンバー。
歌い方もメロディアスな一面を覗かせる。
動画はMTVライブの模様を撮したもの。
演奏技術の高さといい歌唱力が光るねー。
いまではメンバーが抜けたり死亡してしまってオリジナルのメンバーではなくなってしまったけど、オリジナルメンバーで最高の演奏を聴かせていたころのビデオでファンでもお気に入りの人も多いんじゃないかな。
今年は日本に来る予定は無さそうだがまだまだエネルギッシュな活動をつづけている彼ら。
年齢的にもこのスタイルでいつまで続けられるのかわからないがSlipknotを超える衝撃的なスタイルのバンドはなかなかいないのでぜひ見る機会があったら足を運んでもらいたい。
わたしも子供がもう少し大きくなったら行ってみたいと思うのだが。
メタルをノイジーな音楽だけだと思わないでスカッとする部分もあるので食わず嫌い聴かず嫌いの人ももっとメタルを聴いてもらえると紹介した甲斐があるのでぜひSlipknotチェックしてみてほしい。
分かったか?クソッたれどもがっ!
ではでは。