今回はブログを書くときの字下げの話です。
文書を書くときに最初の行頭を1文字空けて書くというのは小学生の時に学んだ記憶があります。これはルールであったり、これら文章のひと塊を段落とかパラグラフと呼んだりします。
段落は速読に使える
パラグラフといえば速読の本を読んだときに学んだことで、本を読むときには各パラグラフの一文だけを読み進めると良いという話を読んだことがあります。理由はパラグラフごとに大事なことは、一文目に書かれているからだそうです。
ちなみにブログをiPhoneでほとんど書くわたしにとっては、字下げが苦手な環境でもあります。iPhoneには全角スペースの入力方法がないので、全角スペースをユーザー辞書に登録するなどの工夫が必要になります。例えば「 あ」といったように「あ」を入力して全角スペース付きの「あ」を呼び出してから「あ」の部分だけを消すといったようなちょっと面倒な事をします。
字下げをする・しない論争は賛否あるわけでずが、そもそも日本語なのに何故字下げをしないブログが多いのかというと、英文のように字下げを意識せずに書くといったことが言えるようですが、わたしには原稿用紙縦書きでもないと字下げをあえて意識しないだけのような気がします。
それでも字下げをしてみると不思議とパラグラフを意識するようになり、文書のまとまりや言葉選びやボリュームなどを考えるようになると思います。自分では字下げをしない時とする時ではまるで意識が違います。
字下げをすることによって文書としてはまとまりが出たり、逆にまとまりがないと自由に書きすぎて記事としては成立しても文書書きが上手くなりたいと思っている自分にとっては少し違う気がするようになりました。
字下げによる思わぬ効果
ウェブでいうと「文春オンライン」などの文書を生業としているサイトは当然字下げのレイアウトを多用しているケースがよく見られます。個人的ブログで記事を書くときに字下げをすることで単調になりがちなブログの文章から、少し考えて書くことを意識してみるというのもちょっとした気分転換ではありますが、文書能力をあげる効果があると思います。
いっぽう「女性自身」などは字下げを行わない編集となっています。字下げがない文章が見慣れているのと段落をうまく使ってメリハリをもたせている印象が見受けられます。
ふだん電子メールやLINEやツイッターなどのSNSにしか文書を書かない人だと、簡潔さを求められる媒体の特徴から字下げをして文章を書くこと自体がほとんどありません。むしろ、英文と同じように字下げは行わず書くことが当たり前になっています。
ブログと日記は違うと個人的には思っているのですが、「何が?」の部分について確信が持てていませんでした。新聞や雑誌が小説やポエムと違うように日記とブログも似て非なるものです。それは明確なものではなく文章の書き方や文体やルールによって産み出される媒体の違いと言えますが、メールやSNSによって失った作文力が蘇ってくるような気がします。
字下げでブログ書きしばらく続けてみたいと思います。