信州信濃は長野県松本市に「信州松本カレー」なるものがあるらしい。
トンカツとキャベツを盛った「金沢カレー」のようなご当地カレーを想像させるが、松本カレーにはコレという定義は無く、多彩で色んな味のカレー店が集まるカレーのメッカを目指したまちづくりのことだ。
なお2月から3月31日まで今年で5回目となる「カリーラリー」と題した食べ歩き企画もスタートしている。
カレー食べ歩きスタンプラリー企画「松本カリーラリー」が2月1日、松本市内の飲食店71店舗でスタートした。
カレーライス文化はもはや日本の国民食と呼べるほどに発展し成熟期に入っているがラーメンと同じくして手軽に食べれるレトルトカレーも人気が高い。
このたび松本カレーもクラウドファウンディング「makuake」から資金を募り全国に届けようとするプロジェクトが立ち上がった。
まずは松本カレーの4つの名店から
信州松本カリー名店シリーズ商品化プロジェクト第一弾」として名店4店舗のカレーを地元の老舗百貨店の「井上百貨店」と協同で製品化する。
・Doon食堂 印度山 「チキンカレー」
・アイリッシュパブ オールドロック「安曇野放牧豚のキーマカレー」
・がねいしゃ「ポークビンダルー」
・エスニックカリー メーヤウ「インド風チキンカリー」
多彩でどれも美味しそうだ。
松本とカレーの関係
信州松本カリー”には統一した定義があるわけではなく、各店舗が「もっとも美味しいと思う方法でつくられたオリジナルカレー」ということしか定められていないのです。
まちおこしイベントともいえる松本カレーであるが統一されていないの逆に言えばオリジナル色が強いということ。
海上自衛隊の伝統料理に「海軍カレー」があるがカレーというフォーマットが同じであるだけで各艦や基地によって独自の味付けと特徴を持っている。
もともと金曜日を知らせるためのカレーだが閉ざされた海の世界で食事は何よりも重要なもの。海上自衛隊の調理員が腕を競い合っている。
この形にとらわれないオリジナルのレシピが食べるものにとってはカレーをより奥深く引き立たせ、また飽きさせない魅力を放っているともいえる。
「諏訪のトンビ 上田のカラス 松本のスズメ」という地元コトバがある。
【松本のスズメ】
「松本のスズメ」は、各人が自流の意見を並べて、“ピーチク パーチク”と口角泡を飛ばして喧喧諤諤(けんけんがくがく)と口論するが、なかなかまとまらない松本人のことです。
松本人は我が強くこだわりをもっていると読み取れる。
松本出身者の人に直接会ったことはないが集団としては扱いづらいが個性が際立って特徴的という解釈をするならこだわりのカレー店として頼もしいと思えないだろうか。
顔の見えにくい都内の名店や外国人スタッフが丁寧な棒読みで接客してくれるカレー屋より、うるさい親父がやっているカレーを食べてみたい気がする。
いちどは足を運んでみたい
松本市までは都内からだと車で3時間ほど。
決して近い距離ではないが道中いろんな名所もいたるところにあるのでドライブコースとしてもよいかもしれない。
なお、「カレーラリー」には71店舗が参加しておりとても食べきれないどころかどの店を選ぶかもとても頭を悩ませそうだ。
普段はカレーを作らない蕎麦屋や中華料理屋までオリジナルのこだわりカレーを出すという。
カレーをもとめてインドではなく最寄りのカレーの聖地は長野にあるようだ。
B級ご当地グルメなど日本にはまだまだ知らないおいしいところがたくさんある。
ぜひいちど足を運んでみたい。