毎週欠かさずビデオに録る外せない番組として「タモリ倶楽部」がある。
サブカルや趣味趣向の強いクセのあるテーマが多いがけっこう食べ物のネタは惹かれるものが多く今回も見事に釣られてしまったということになる。
中国の人もよくわからない字のビャンビャン麺
そんな今回のターゲットは「ビャンビャン麺」。字はもはや1文字で57画を超えるというネタのような字である。
番組では一瞬にして覚えて毛筆で書くというコーナーでカラダと覚え歌を自作し一瞬にして「ビャン」の字を覚えてしまうタモリ氏のスゴ技が披露されたが、同時にやはりビャンビャン麺を食べてみたいという衝動にかられてしまった。
人生45年も生きてるとそんなに食べたいと思わせるようなものは少ない。食に対する執着が乏しいせいもあるが、自分の経験則上はじめてのものでないと触手が動かないからだ。
そんな人生経験の中でも3mの麺が3本だけ入っているというビャンビャン麺のインパクトはちょっと気になってしまった。
色んな由来や言われがあるようだが、番組で紹介されていたビャンビャン麺のルーツは、もともとビャンビャン麺と呼ばれるこのメニューは存在していたらしい。
貧乏学生が無一文で食べに来てお金が払えないかわりに看板も字もないビャンビャン麺に文字を当ててカンバンを店に作ったところ、たいへん繁盛したそうな。めでたしめでたし。
といった内容だった。
だから不思議なことにビャンビャン麺には意味も無く文字も当て字という不思議な食べ物なんだなぁ。
メニューはおもに3種類。
- ヨウポー麺
- トマト麺
- ジャージャー麺
ヨウポー麺は汁なし油そばみたいな感じで、トマト麺はエビチリ味、ジャージャー麺はまさにという感じ。
あきらかにビャンビャン麺目的の我々のような客もチラホラいたが、サイドメニューもいろいろ充実していて居酒屋のように利用している団体客も目立っていた。
そういう意味ではラーメン屋というわけではなく中華料理店な感じ。
それでも厨房ではビャンビャン麺のオーダーが入るたびに料理人が「ビャンビャン」と手で麺を伸ばして、生パスタならぬ生ビャンビャン麺を作ってくれる。
ちょうど目の前のカウンターに座れたのでビャンビャン麺ツアーとしてはベストポジションだった。
わたしはヨウポー麺の中辛(普通)を注文。普通とは辛さで量や硬さではない。
腹ペコマックスでさっそくいただくことにした。
一味の辛さがピリリとくるがさらに山椒とお酢の酸っぱい風味が鼻からツーンと抜けていく感じ。
太い麺を食べ終えてから余韻と一緒に豚肉のサイコロを食べる感じかな。
美味い飯というよりやっぱりジャンクぽい病みつきになりそうな食感と味だなという感じ。
箸が止まりませんなあ〜とどんどん食べてしまうこの感じはまさに庶民の食べ物のもの。
いっしょに仕事している中国人のメンバーにも話を訊くと中国でもよく「ビャンビャン麺」の文字は見かけるそうだ。食べたことはないけどと言っていた。
これはいっしょにでるゆで汁。味はほとんどないのでスープとは呼べるものではないけど口の中を洗う感じで飲むと良い感じ。
そば湯もほとんど飲む機会はないけどビャンビャン湯もなかなかレアではないかな。
今回ビャンビャン麺をいただいのは八丁掘にある「西安麺荘 泰唐記」さん。機会があればぜひお試しあれ〜。
日曜日の夜にお邪魔しましたが、平日より空いてるかも。オススメです。
ぜひビャンビャン体験してみてくださいね。