以前から手に取ろうか迷っていた本があります。
ズバリこれ。
よく聞くと思うんですけど、いわゆる「肌断食」の本です。
メイクやスキンケアを熱心に取り組んでいるかたを真っ向から批判する本です。
いや、それは冗談ですが世間一般に知られているスキンケアがいかに肌に良くないかといったことが説明されています。
熱心なかたこそこれまでの時間とお金を返してほしいといった虚しい気持ちになりそうなことは何となく分かっていました。
だから手に取れなかった本なんです。
肌断食は何もしないことではない
本書が語る本当のスキンケアとは本当にシンプル。
洗顔なら体温より低いぬるま湯で優しく「押し洗い」か、鼻の横やピンポイントでは産毛を撫でるような「うぶ毛洗い」。
こんなんで汚れが落ちるのか?という疑問はあれど、しつこい汚れも所詮肌の新陳代謝で皮膚と一緒に剥がれ落ちるという論理。
それよりも肌を極力傷付けないように努めて肌のとくに普段はほとんど垢同然だと思っていた角質層を整え最強の肌に仕上げるのが本書の真理だったりします。
角質を育てるにはその下の皮が生まれる真皮のところからが大事で、とにかく肌を育てると思って優しく扱うこと。
肌は鍛えるのではなく、育てて肌本来が持つ優れた保湿などのバリア機能を持たせて綺麗で健康な肌を目指すといった感じです。
肌断食はデリケートで繊細なスキンケア方法
肌断食と聞くと一般的な化粧水、美容液、乳液といったスキンケアをしないというイメージが先行します。
それって、スキンケアと無縁な「おじさん」と同じではないか?と想像してしまいがち。
あの、ギトギトとしてシミだらけで汚く見えてしまう「アレ」か?と。
だから多くのひとは「肌断食」の言葉に踊らされてたまるかとなって遠ざけてしまいます。
しかし、先に述べたとおり肌を育てる本来の「肌断食」とはとてもデリケートです。
けっしてゴシゴシと顔を洗ったりしません。界面活性剤の含まれた洗顔剤やスクラブなんてもってのほか。
洗顔後のタオルもゴシゴシと肌を擦ったりしません。
それらはすべて肌を傷つけてしまい結果として肌が怪我したも同然です。
逆にいえば毎日朝やお風呂でゴシゴシと顔を洗いタオルでゴシゴシと顔を拭く「おじさん」は肌断食をしながら肌も傷つけている何とも矛盾した行動をしているから肌が汚いんだと推測できます。
それが理解できると「肌断食」とは何もしないのとは全然違うということが納得できると思います。
まずは1ヶ月そして…
肌が生まれてから角質となってやがて肌から剥がれ落ちるまでに約28日ほどかかると言われています。
なので「肌断食」の成果を図るには約1ヶ月はかかると思ったほうが良いかと思います。
読者の書き込みによると、2ヶ月後ぐらいに肌が凹んだボンネットのように「ボンッ!」と跳ね返ってくる時期がくるそうです。
頬とか指で押してもゆるやかに押し戻される程度ですが、これがボンッとなる時がくると思うと楽しみでなりません。
肌断食?はてな?というあなたも遅くないですよ。本書では80歳で肌がキレイなひとの話もありました。
そうです80歳でもキレイで健康な肌を目指しましょう。