受験シーズンも終わって花粉舞う卒業の季節。
世間は期待と不安の入り混じったすこし浮ついたそんな印象。
そんななか小3の娘のリクエストで急に原宿に行くことになり娘とオトンのふたりで原宿竹下通りをぶらりとしてきました。
子供たちの注目を集めるユーチューバー
通勤電車の暇つぶしといえばYouTubeですがいまの子どもたちも同じ。
家でゴロゴロとYouTubeを観ながら「やってみた」動画を参考にスライムやらヘアメイクなど無言でもくもくと画面と対峙している光景は通信教育さながら……
もう雑誌や誌面では伝わらない情報が動画メディアを通じて小学生にも刺さってるのが今のご時世のようだ。
もちろん共有されている情報は「カワイイ」である。
何が彼女たちにとってカワイイのか。
かつてのカリスマ店員が動画に進出してきたそんな印象だ。
自宅から電車に揺られること1時間弱。
ようやく原宿に到着。
ニンテンドーLabo以来だから約1年ぶりか。
原宿はやはり人が多い。オリンピックが近いこともあり外国人の数がハンパない。
1/5は外国人旅行者じゃないだろうか。
国際都市東京というよりも多国籍都市になりつつある感じだ。
しばらくみないうちにまた商業ビルが増えたようだ。
大きなショーウインドウや看板、オーロラビジョンやプロモーション用のトレーラーが往来して原宿も新宿化が進んでいる気がする。
娘の今日の原宿のお目当ては「チーズドック」を食べること。
韓国生まれの「チーズドック」はアメリカンドックのチーズ版だ。
「ホットグ」の愛称でいたるところで売られていた。
ケバブ屋までホットグを併売している。
まったく節操の無い連中だ……
人気店ともなるとご覧の行列。
まぁディズニーランドに比べればカワイイものなので行列耐性のある娘と並んで待つことにした。
客層を見ると外国人、地方からの日本人や流行りもの好きな小・中学生が1/3ずつというところか。
どっちにしてもおっさんには似つかわしくない場所なので、娘の付き添いで仕方ないですよ感を全身から匂わせつつ列が進むのを待つ。
しかし家では会話できないような話で盛り上がったり動画の中だけでなく現地で体験できることにはしゃいでいる様子を見るのはドラえもんにでもなったような気分で悪くないものだ。
流行り廃りとはいえ机上の空論より体験を通して感じる経験こそが大切だかな。
30分ほど並んでホットグを買うことができた。
値段は700円。
作ってる様子を見てると700円には思えないクオリティだが、祭りの露店でボラれているのと同じなのだから祭り気分で挑まなくてはならない。
デフォルトは素揚げ状態。
ホットドッグのようにケチャップやマスタード、マヨネーズをトッピングして食べるのが食べ方らしい。
味は期待通りのケチャップ味だがチーズの伸びがすごい。
正直何メートルでも伸びる無限チーズトラップ状態。
路上で口から伸びまくっているチーズを頬張り、それを見た通行人が「スゲェ」と驚くループが続く。
この日は寒かったこともあり熱々のチーズは美味しかった。
娘もお腹を空かせて我慢したかいがあったか満足そう。
食べるというよりチーズと格闘しているに近かったが体験をより濃くさせてくれたのはギミックに富んだ食べものだからに違いない。
お腹が満たされたらお買い物
娘はホットグを食べて満足したようだった。
想像通りだったかな?並んで買って食べれたことに満足したのかもしれないけど。
そしてこの日のお目当ては「うさぎ耳の帽子」だった。
行きの電車の中でも散々話を聞かされて何が良いのかさっぱり理解できなかったが、ユーチューバーが楽しそうに紹介しているものはあっという間に子どもたちを洗脳してしまうからな。
まあ自分にもそういう時期は遠い昔にあったような気がする。
シグネチャーモデルのギターを買ったりするのと変わらないな。
お目当てのうさ耳も難なくゲット。
ただの帽子ではなく耳の操作が必要。
あっさりと操作にも慣れて満足げ。
片耳上げてこんにちは。
これでわたしも環奈ちゃんになれたかな?
とからかうのはさておき無事にゲットできてよかった。
道中で黒人のブラザーたちもうさ耳帽子を被っててあまりにも不細工過ぎて腹が立つほどだったが、やはりこれは小学生女子向きの商品で間違いない。
外気が寒いから良いもののすぐに熱くて被れなさそうだなぁと思いながら最後の目的地の「哺乳瓶ソーダ」を買いに。
よく見ると以前レインボー綿あめを買った店じゃないか。
まだ綿あめも健在のようでまだまだご新規の需要は減ることもなさそうだ。
それより今は哺乳瓶型の容器にソーダとタピオカが入った哺乳瓶ソーダのほうが人気がある。
それもYouTubeの効果なわけだけど。
ちょっと飲ませてもらったがタピオカはやはり最近流行りの台湾ミルクティの黒糖タピオカのほうが美味しい。
700円のタピオカ入りサイダーはオッサンには沈殿物を食ってるようにしか感じなかったが娘が満足ならいいだろう。
ドリンクを買った帰りにユーチューバーでもある店員さんが写真撮ってくれた。
娘はもう大満足。
コーフンしすぎて握手を忘れたことを悔やんでいたがまぁまたいつでも来れるさと声をかけた。
食べるのも買い物もずっと歩きぱなしでさすがに小学生には堪えたようだ。
「東京は歩く街だからな」
と娘にとってはどうでもよい話をして休日で空いた電車で座って帰った。
45歳のオヤジに竹下通りは人ゴミに腹が立つ以外に刺激がなかったが帰路にはクタクタになるぐらい娘には楽しかったらしくオトンも満足。
夫婦で共働きをはじめて娘のリクエストにもこれからは応えていかないといけないがたまにはこんなのも悪くないな。
また遊びに行こう。